阿部和重対談集

 この本て、阿部和重の次回作「プラスティック・ソウル」(山崎まさよしファンの人、怒っちゃいけない)へのプロモーションブックなんだね。至る所にこの本の書名が出て来て、私なんかは単純に、身悶えする程、というのは大げさにしても、少なくとも、「出たら買おうっと」くらいの気持ちには立派になってしまいました。うまいなあ、やり口が。そしてそうした見え見えのやり口にハマるというのも、まあひとつの快楽ではありますね。
 角田光代との対談で、阿部和重、女性用の着物を買って着てみたと告白(?)している。へえ、さすが、金があるなあ――加えて、職業熱心だなあ――と感心したのだけれど、案外、ふつうに阿部和重の着物姿って様になるかもしれないね。たとえそれが女性用のものだとしても。阿部和重、思いきりなで肩だし。*1
 ちなみに、この対談集を読んで、私は赤坂真理の「ヴァイブレータ」を買ってしまいました。今読み中。おもしろいです。(映画は鑑賞済み。)

*1:すいません。後で読み返してみたら、着物ではなく、彼が買ってたのはふつうの「女物の服」でした。ちょっとした勘違い。洋服なら、うーん、どうかな、様になるかな。あまり自信はない。