妖怪大戦争

ああ、ナンシー関が予言していたように、いつのまにか豊川悦司って「恋人にしたい俳優」から見事に逸脱していたんだなあ。これまたナンシー関のタームを使えば、立派な「マント派」になってた。10年前、「愛していると言ってくれ」が始まって間もない頃、バイトの飲み会でみそじ間際のおねえさんが、心底「トヨエツ、いいわあ……」と感嘆してたのが、まるで夢のようです。あの頃は、恐らく「Night Head」とかの効果も相まってたんだろうなあ。
で、まあ映画の件なのですが、うん、いいじゃないですか。特に、最後のバカバカしさが気に入った。水木しげるを出されちゃ、そりゃもう何も言えない。妖怪界の天皇だもの。そして、宮部みゆきの演技も見られたことだし――噂に違わず上手かった――、満足して劇場を後にしたという次第であります。(でも、最後まで阿部サダヲ岡村隆史の区別が付かなかったです、僕は。すぐにわかると思ってたんだけどなあ。)