ホモセクシャルの世界史

ちょっと時間が出来たので、ぱーっと目を通してみました。ホモセクシャルをキーワードに、世界史を概観したような本です。いや、まあ、おもしろかったっすよ。へぇ、あの有名な××もゲイだったんだ、てな興味というのは、やっぱり不滅、というか、別に貶めるというわけでも(もちろん)ないのだけれど、やっぱり、それなりの感興を催されます。
あ。といいつつ、そうでもないのかな。例えば、「アラン・チューリング」なんて、名前だけ知っててそれでもどういう人物かは全然不案内な人のとこでも、十分過ぎる程おもしろかったもんなあ。そして、それは、当たり前だけど、いわゆるセックスによる興味だけではなく、というか、純粋にスターを見るのと同様の目線で接してるわけでして。
ま、要するに、ゲイであろうがなかろうが、魅力的であればそれで満足……てな結びは安易すぎるか? その「魅力」に、もしかすると、ゲイという要素が多大に影響してるのかもしれないしね。(←という結びもそうとう安易だけれど。)
一番おもしろかったのはどの箇所か? うーん、ほんとこれ網羅的な本だからなあ、あれもよし・これもよしでひとつにしぼるのはかなりむつかしい。ひとまず、バレエ・リュスのディアギレフとニジンスキーの項を挙げておこうかな。ここに出ているニジンスキーの写真は、うん、かなりヴィヴィッドにこちらの心に迫ってきたしね。(もしかすると、この項続く――)