2004-05-12から1日間の記事一覧

奥泉光「散漫さについて」

エッセイです。ここに出てくる「ポリフォニー論」、つまり「小説とは多声的」って話を読んで、前に柴田元幸が「日本の作家はあまり小説内の”声”に自覚的ではない」と言っていた記事を思い出す。つまり、柴田氏がよく訳すアメリカの小説家たちは、小説内で使…

舞城王太郎「矢を止める五羽の梔鳥」

これには、まったくもってお手上げ。おもしろがりかたが、わからなかった。題名、そして出だしの文にはかなりの「惚れ要素」が詰まってるのに。昨年「阿修羅ガール」に手を出し、へぇーと感心し、続けて「熊」「密室」、それから雑誌に掲載されてた「トトロ…

佐藤友哉「死体と、」

今回はじめて佐藤氏の作品に触れた。そういう人も多かろうと思う。1980生まれ。上の日経の記事によれば「Y世代」、だそうです。ふむ。で、感想はというと・・・うーん、あと5歳若かったらなあ、絶賛してたかもしれない。作品として、うまいもんね。その上で…

綿谷的

id:akichuさんコメントどうも。件の記事(日経夕刊5月7日)読み返してみたところ、やはり早稲田とお茶の水ごっちゃにしてました。すみません。にしても、佐藤亜紀が「創作指導」の教授ってすごいなあって印象がある。読んだことないんだけど、佐藤亜紀の作…