編集会議04年2月号

 ベストセラーのタイトルについて、永江朗吉本ばなな(当時)の作品群を手放して褒めてます。

 最近サブタイトルで内容を説明しちゃう本が多いのも気になりますね。せっかちになり過ぎて、行間を読むとか、余韻を楽しむ余裕がないんですよ。以前は『キッチン』(吉本ばなな/角川文庫)、『TUGUMI』(同/中央公論新社)、『白河夜船』(同/角川文庫)なんて、広がっていくものがあったんですけどねぇ。

 いいこと言うなあ。癒し、なんて文脈とは関係なく、よしもとばななを誉める文章を読んだのはひさびさで、うん、やはり嬉しかったです。