2004-01-25から1日間の記事一覧

同時代ゲーム

もうこんなこと知ってる人には今更なんだろうけど、まいっちゃうな、夏目漱石。「坊っちゃん」の3年後に「それから」か。年表見てびっくり。もし同時代に生きてたら「凄過ぎ」って完璧ファンになってたろう。明治人が羨ましい。リアルタイムの羨ましさ。と…

坊っちゃん

ISBN:410101003X じっくり読んだのは今回がはじめて。高校時代、試しに眼を通してみたけれど、いやあ、単に「清が可哀想」なんて感想しか抱けなかった。つまり何も読んでないに等しい。さて、今回の感想はと言うと、なるほど、文章のテンポは「聞きしに勝る…

編集会議04年2月号

ベストセラーのタイトルについて、永江朗が吉本ばなな(当時)の作品群を手放して褒めてます。 最近サブタイトルで内容を説明しちゃう本が多いのも気になりますね。せっかちになり過ぎて、行間を読むとか、余韻を楽しむ余裕がないんですよ。以前は『キッチン…

忘れられる過去

ISBN:4622070537 私的2003年ベスト、伊井直行「お母さんの恋人」評が載ってます。 磯谷、大島、「お母さん」、そして「わたし」は通俗的なレベルとは異なるものでつながりもするので美しすぎると思われるかもしれない。でも読んでいくと、こんなこともあるか…

火星の人類学者

ISBN:415050251X 正月に読んだ「考える人」で、養老孟司が勧めてたので手に取ってみた次第(id:Tomorou:20040101#1072958111)。これは、かなり、キてたなあ。“なるほど”の面白さでした。要するに「病気」の人たちとの交流を描いてるんだけど、うーむ、とに…

週刊文春1月29日号

綿矢りさと金原ひとみのお父さんが出ているのですが・・・軽いなあ、綿矢父。金原父(瑞人氏)と一緒に出てるからよけいにその軽さが際立つというか。いや、もしかすると、娘共々マーケティング能力に長けてるのか。 どこまで能力あるかわからんし、いつ辞め…

週刊新潮1月29日

福田和也の「闘う時評」。まあ当然のように話題は芥川賞の件ですね。はじめに「(ふたりの)作品の質がこの盛況ぶりとつりあうものかといえば、どうも肯きがたい」と書いときながら、もう綿矢りさ絶賛しまくり。 血の一滴も流れないのに残酷で、ほとんど接触…

すいません。なんか昨日の文章失礼だったので一部削除・・・