ご臨終メディア ―質問しないマスコミと一人で考えない日本人 (集英社新書)

森達也森巣博を引き込んでの対談集。ふ、ふー。いささか生臭さは漂うものの、ここまで怒るおじさんたちがいなければ、今の日本のメディアはぐしゃぐしゃに崩れ落ちてしまうのかもしれません。ただ、ちょっと、読み返す気にはなれない……。ひさびさに、“団塊の世代”なる言葉が、読んでいる最中漂っていました……。(森巣氏1948年生まれ。)まぼろしの世代観だとはじゅうじゅう承知の上で。
そういえば、森達也氏、ドキュメンタリー作家の看板を下ろしたそうですね。(あ、上の本とは関係ない話。)いろいろ、難しい壁にぶつかっていたのだろうけれど、フィクションでの活躍、けっこう期待してしまうな。――といいつつ、さっき本屋で、彼の新刊『悪役レスラーは笑う』なるものを目にしました。どうなっているのだ?