2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧
玄宗を巡る人間模様の巻(「序の巻」)は終了。次に、藤原鎌足を巡る人間模様の巻(「栄花の巻」)に移行。つまりは、ひとまず「双調平家物語」の第1巻を読み終える。めでたい。めでたい。と言祝ぎながらも――舞台が、唐代の中国から飛鳥時代の日本に移り、…
忘れていた。そう言えば、「平家物語」の基本テーマには、「奢れるものも久しからず」があるのだった。ならば、「双調平家物語」でさんざぼくが感じている権力欲への恐怖心というのも、当を得たものなのかもしれない。「奢れるもの」がきちんと「奢れるもの…
笙野頼子が野間文芸新人賞、三島賞、芥川賞を取った際の短編がまとめて1冊になるそうな。 「笙野頼子三冠小説集」(→●)。 野間文芸新人賞受賞作「なにもしてない」、三島由紀夫賞受賞作「二百回忌」、芥川賞受賞作「タイムスリップ・コンビナート」を一挙…
10年前に、村上春樹が「うずまき猫のみつけかた」で、橋本治と山荘で会った話を展開しているのを読んだ。へー、村上春樹が日本の(しかも同世代の)作家について言及するのって珍しくないか? とちょっと嬉しかったのを覚えている。どこに書いてあったっけ?…
だんだん「双調平家物語」の文体にも慣れてきた。共鳴し出したとでもいうべきか。為に、よりいっそうその世界にどっぷりと浸かれるという具合。あと、「悪役」というか、「憎まれ役」ってのは、やっぱりフィクションにおいてカンフル剤の役目を果たすんだな…
「双調平家物語」を読んでいると、やたらと「讒する」なる語に出会す。読みは「ザンする」。本文では、わかりづらいことはないのだけれど、いちおうその意を確認してみると、 ざん・する 3 【▼讒する】 (動サ変)[文]サ変 ざん・す 人を陥れるために事実を…
淡々と行動を記されるより、その人の内面も描かれている方が身を入れて読めるのはどうしてなんだろう? 内面こそが、行動の答えといった風に考えているからかな? どんな事件でも、答えがなければすっきりしないというか。実際、「双調平家物語」でも、楊国…
「双調平家物語」読み中。双調は、ソウジョウと読むんだね。ソウチョウではなく。知らなんだ。 うん。このペースだと何とか1巻は読み通すことができそうだ。遅々たる歩みだが。よかった。 ただ、この場で話題にはできそうにない。それは決してこの本がつま…
あー。「変性意識」ってのとはちょっと違うんだ。つか、大分違う。そんな、ぎょうぎょうしい言葉じゃなくて、もっと、なんて言うかなあ、ふつうに会話で用いられる言葉がないかと探してるんだ。 Wikipedia:変性意識状態(→●) ぐうぜん(でなくてもいいけど…
さて眠ろうと思って布団に入るが、なかなか眠れない。目を瞑って、とりとめもないことを考える。考えて、そしてようやく、まぶたの裏に、自分では意識したこともないような突拍子もない映像が到来する。この映像が到来すると、「あ、今から眠りに入っていく…
古い日記を読み返していると、意外に自分の好みが盤石であったことに気が付く。つまり、ナンシー関だの西原理恵子だの橋本治だの、そうした、メインストリームから若干離れた人々に対する愛情というのは、今も昔も変わっていなかったのだ。けっこう、浮気性…
丸善のエスカレーターに白いコートを羽織った山田詠美が乗っている。どこに行くのかと思えば、3階で降りた模様。どうやらサイン会が行われるらしい。彼女にスポットライトを当てるため、店全体は薄暗くなっている。いちおう様子をうかがった後、さて、棚の…
なんだか、この正月は、毎朝着物を着るだけで「仕事したー!」という感じになっていた。つまりは、それだけで、エネルギーを使い果たしていた。えらいもんだなー、とあらためて思う。あれ着るの仕事にしてる人たち。
昨年出た「「待つ」ということ」が面白かったので、同じく鷲田清一の「「聴く」ことの力」に手を出す。うん、これも面白かったなーと満足。そう。面白いことは、面白かったんだ。だが、両者共々、どう面白かったのかと問われると、とたんに口が重くなってし…
1997年の日記をひもとく。この年から真面目に日記をつけ始めたのだ。当時はやたらとテレビばかりを見ていたらしい。大竹しのぶ主演「放浪記」が面白かっただの、三谷幸喜作「巌流島」が長くて疲れただの、書きたい放題だ。そして1997年1月6日。この年の「徹…
七福神だったよ。箪笥や箒じゃわかりづらいってことかな?
今年の正月は着物で過ごそうと思った。朝7時に起き(初日の出には間に合わなかった)、まずは足袋を履く。次に防寒対策としてステテコ、U首シャツを身につける。そして襦袢を纏い、着物本体を着て、最後に帯を締めて出来上がり。食卓にて。「似合うじゃない…
あけましておめでとうございます ことしもよろしくおねがいします