2010-01-01から1年間の記事一覧

辞書に訊く

日本っつったら未だに世界屈指のアニミズム大国だと思い込んでいる節があるんだけれど、もしかするとこれって、擬人化を拒む言語構造にもその因があるのかなあと例によって例の如し与太なことを考えている(というか妄想をしている)。 ーーーーー 先日の新…

比喩の越境

「折り重なるようにひとが倒れる」とか「折り重なるように車がぶつかる」といった文章における「ように」の正体って一体何だろう? 実際に折り重なっているかのように見える状態? うーん…。「全的に折り重なっている」状態を「1」として、そこまでは至って…

力学

何が驚いたって、「豊田市」の名がトヨタから取られたと今回知ったときには、これは、大袈裟でなく、ほんとうに驚きましたよ。無知なので…。「そんなことってあるのか?」と真剣に思いました。って、これって別にトヨタ批判とか豊田市批判とかそういう類のも…

騒乱中

一応備忘録として。昨日の読売夕刊に「ナゾの深海魚 続々漂着」というタイトルで、リュウグウノツカイなる深海魚が日本海沿岸で最近続々見付かっているという報に触れる(→●)。曰く、 (この魚が)姿を現すと、「地震の前触れ」との言い伝えもある。 記事の…

タグはなくとも

真冬の友達:ヒートテック。ありがたみを噛みしめてます。ほんとに。しかし早朝の暗闇の中でいざ着用しようとして「後ろ前がわからない!」と混乱しているひとはわりに一定数以上存在しているのではないでしょうか? ほら、あれ首のところにタグが付いてない…

インタラクティブ

日本人の宗教観が死刑の存在を許容しているというか、死刑の存在自体が日本人の宗教観に影響を与えているというか……。

会談

「電話で会談」って変な言葉だなーって思うに1票:→●

膾炙とか

kimonoとかsushiとかkaraokeとかいう言葉が輸出されるのはわかるんだけれど(それまで「それ」に該当する概念が存在しなかったんだから)、しかしどうしてtsunamiという語がふつうに「津波」の意味としてつかわれているのはちょっと私的に首を傾げるような事…

コントラスト

吉田修一の『横道世之介』、評判がいいようだけれども、ここの好感の中には、はっきりとそれまでの吉田修一作品との(善意における)コントラストの際立ちという要素が介在しているような気がしないでもないのです。つーか単にぼくの場合がそうなんですが。…

第一小臼歯

歯の矯正をしようかなあと思って最近はそっち関係の本ばかりを集中してちらりほらりとのぞいてるのですが……うーん、犬歯の後ろの歯(第一小臼歯←●←今回名称覚えた)を抜く恐れがあるのか……。矯正で抜くのって、てっきり親不知だけだとばかり思っていたから、…

添削行為

他人の書いた文章はどんなひとの書いたものであろうとすべて金科玉条、侵すべからず聖典、軌範として敬い、決してそれらをたとえ心の中においてさえも「添削」しようなんて発想はこれっぱかりも湧いてこなかったものだから(教師側としては大変に扱いやすい…

前口上

土曜日から読売で連載が始まる水村美苗『新聞小説 母の遺産』における、水村氏の前口上をメモ的に。 「ふつうの大人の男女が楽しめる作品をめざします。かつて尾崎紅葉や夏目漱石が書いていたような市民小説を」 「ヒロインは少し不幸でなければ面白くない。…

引用の「ママ」

「ママがこわい」といったら楳図かずおのマンガとしての認知度が高いのだろうけれど(←読んでいなくても知っている)、ぼくが毎回こわいなあ、というか不気味だなあと思うのは、本の引用文に「これは誤字」という印としてルビの形を借りて存在している「ママ…

ノーサック

いるんだなあ。どれだけ新聞を読んでも指がインクで汚れないひとって。まっさらな状態。真剣に羨ましい。自分なんて、新聞を読んだあとに例えば新潮文庫にでも触れようものなら、裏表紙にびっしりと押捺状態。思い切り惨事。とてもとても、泣くにも泣けない…

スーパーホテル

安いし、朝食も無料だし、ぼくも数回利用したことがあるんだけれど——そして特にサービス内容に不満があるという話ではないんだけれど——あのバイキング形式の「朝食無料サービス」って、もしかすると、外部の人間がさりげない顔して利用するってことはないの…

アサーティブネス

別に読んでいる本や記事の中にその単語が出ていたというわけではなく、辞書をめくっていて「へえ、世の中にはこういう単語もあるのか(別の言い方をすると「こういう概念も世の中には存在していたのか)」と、新鮮な驚きに打たれるというのも、そうは珍しい…