2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

バーコードの別称

十六夜の君(いざよいのきみ)。祇園における符丁とのこと。えーと、つまり“すだれ髪”のことです。巷間いうところの“バーコード“。・・・「十六夜の君」の方が断然粋だねえ。 十六夜の月=陰暦十六日の月は満月よりも遅く、ためらうようにして出てくるのでい…

メッタ斬り!版 芥川賞、直木賞選考会

http://media.excite.co.jp/book/news/topics/089/ <予想がモブ・ノリオ受賞、希望が舞城王太郎受賞>だそうだ。

連爆なるか

こんなことをいうのは十分下世話だとは承知しつつ、明日選考が開催される第131回芥川賞、舞城王太郎が受賞すればおもしろいなと思う。といっても候補作「好き好き大好き超愛してる。」は未読。「群像」掲載時に手に取ったものの、すぐに読みたくなるような希…

書評考

「これ、おもしろいよ」と言われて手にとった本で、はたしてほんとうに満足できた本があったろうか、と思う。もちろん、あることにはあるのだ。だが、私の場合、それはほとんど漫画限定だ。活字系の書物をひとにすすめられて満足したというのは、小学校6年…

礼を言います

いつも読んで下さる方ありがとうございます。ほんとうに感謝しています。と、こう書くだけでかなり照れモードに入ってしまうのですが、いや、ほんとうに“有り難い”と、文字どおりに、思ってます。(ときどき、突発的に、このような語りかけをしてみます。)

ちょっとした語り

本はちょこちょこと読んでいて、いろいろ言いたいことはあるのだけれど、その「言いたいこと」をうまく整理して言う法がわからなくて、けっきょくいつもスルーしているという状態。まあ別にそれでもいいのだけれど。でも実際生理的に「言いたく」はある。「…

ドラえもん映画リニューアル

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040712-00000168-kyodo-ent 2006年のドラえもん映画は大人の鑑賞に十分堪えうる作品であって欲しい!(叫ぶよ。)

双子犬

千夏、というのが新しい犬の名前だ。雌の柴犬。6か月。紆余曲折を経てようやく決定。ふう。よかった。ほっと胸を撫で下ろす。しかしその割についつい先代の名前が出てしまう。「こら、芽衣さん、噛んじゃ駄目だよ。」(噛み癖が直らない。)アイデンティテ…

「69」

妻夫木聡と安藤政信がさっそうと走ってるシーンを観るだけでワクワクするなあ。特に妻夫木聡は正解でしたね。今まで見た映画の中で一番魅力的だったような気がする。あと岩瀬役の金井勇太もいかにもパシリ然としてて、逆にキュートでした。女性陣の良さはあ…

背中ごわごわ

妹がアフリカに去った。向こうの生まれ、とか、結婚、とかではなく純粋に仕事の為。2年間だ。長いなあ。朝、ぱちぱちと携帯で家族と犬を撮っている。さて、私の番。となった時にとっさに拒否した。「いいよ俺は。」(なんかそういうの恥ずかしいのだ。)「…

「ウォルター少年と、夏の休日」

オスメント少年、声変わりしてるよ。そのせいか、あまり泣き演技には感応できず。(でも別のところで泣きました。)脚、長いなー。あの長さは彼に必要なのかな。教科書のような映画。近い将来学校の体育館で子供たちは見せられることになるんじゃないでしょ…

脱定番

えなりかずきの磐石さ、というか、その「レールの踏み外さなかげん」に業を煮やしたナンシー関はこんな発言をする。「彼が殺人犯を演じるドラマを見てみたい。」例によって記憶のみに頼る。誰かとの対談での発言だったと思う。 まあ確かにえなりかずきが殺人…

俗物図鑑再臨

藤井康一「情報起業」を朝の電車で飛ばし読み。脇のポスターでは小泉孝太郎が力の入った笑顔を披露している。(ここの左上。)なんだかみんないろいろつらそうだなあ。 そっか。「カリスマ」ってのは自己申告をしないと成り立たないものなのか。そういえば、…

侘びます

すいません。7月7日に書いた文章で「鈴木義司」と「鈴木伸一(アニメーター)」を間違えてました。「鈴木義司」先生は、トキワ荘とは関係ありません。お笑いマンガ道場で、やたらと富永一郎が描いていた鈴木義司の似顔絵が「ラーメン食べてる小池さん」と…

備忘録(7/15号)

週刊文春の阿川対談。ゲストに小川洋子。げ。お父さんの宗教のことに触れてるよ。って、なんだ、タブーじゃなかったんだ。ちょっと安心。小川洋子自身は信仰を持ってるのかな。週刊新潮のブックレビュー。島田裕巳著「創価学会」。<学会員の多くは都市周辺…

空間移動の快楽

日本の住宅事情とマンガ/アニメ/ゲームといった二次元産業の人気には相関関係がある。動物はある一定量の空間を求めざるをえない。これら二次元産業に耽ることは、狭い日本で正気を保つための(空間移動の)代替行為であるのだ。なーんつって。でも「ドラ…

待っている場所

http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/tv/news/20040708spn00m200011000c.html 橋本治「雨の温州蜜柑姫」。ヒロインのひとり醒井凉子はこんなことを思う。留学先のイギリスで、庭に植えてある林檎の樹の下にたたずみ、「いつかこんな風に、私を待っているひ…

利き目はどっち?

よしもとばななQ&Aより。 http://www.yoshimotobanana.com/cgi-bin/qanda/qanda.cgi おはようございます。 いきなりですが、ばなな先生はどちらの脳で物事みておられるのでしょうか? 簡単に分かる方法として、つつ(紙等を丸めた物)の中を覗いて、どちら…

束ねる言

池田晶子は前回の長崎女子児童殺傷事件を「言葉による殺人」と表し、ここにきてまた「言葉による殺人(未遂)」か。クラスメートを「キチガイ」と評して快活と見なされる男子児童、ね。ふーむ。共通の的の前に結束する人間の習性、ってお約束のことばがここ…

勝手に厳粛

ここに来てようやく世間も「サンワリ君」休載に注目しはじめたようだ。来てる、来てるよ、「サンワリ君」「休載」の検索語で。といいつつ、7月2日の休載以来新情報は入手していない。何があったのだろう。っておそらく体調不良に因があるのではと踏んでい…

十年一昔

朝のニュースの第一報にたまげる。国松元長官狙撃事件の犯人逮捕。へー、何で今ごろ。週刊新潮が「こいつが犯人だ!」と再三指摘していた中村某東大中退(1930年生)なのかしらと思って見てたら、違った。というか、オウム人脈はよく把握できてないんだよな…

マリオ・バルガス=リョサ「フリアとシナリオライター」

ラテンアメリカ文学。というとただそれだけでありがたがる傾向が自分の中にあって、そのぶん水増しというか底上げしてるかもしれないけど、でも実におもしろかったです。主人公は18歳のマリオ。おお、著者と同名だ。というわけで、半自伝的小説、らしい。32…

備忘録(年末ベスト本)

年末に新聞で行われる「その年に刊行された本ベスト3」を見るのが好きだ。 で、はてな上でもそれを行えないものかと思ったのだけれど(キーワード登録? はてなダイアリークラブ?)、「はたして見ず知らずのひとのベストに感応できるか」というのはある。…

気絶する男

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040706k0000e040019000c.html 方さんは、2年間のネット交際の末、喫茶店で(相手の女性と)落ち合ったが、想像以上に美しいのに仰天、その場で気を失った。 ふーん。美貌でひとの魂を滅することができるのか。…

守りたくなる

まあ確かに「上司は思いつきでものを言う」にマニュアル的な期待をするなという方が無理かもしれないけれど(実際自分もしてたくらいだし)、朝日やアエラで突かれてるのを見るとなあ。ついつい橋本治を応援したくなる。この本のおもしろさは第4章以降、つ…

穂村弘「もうおうちへかえりましょう」

表紙にかわいく作者の写真が。(ちょこんとカプセルホテルのベットに腰掛けの図。)かわいく、というのは語弊があるかもしれないが、ま、この本の著者としてはあながちまちがった装丁であるとは言えなかろう。自身を「青春ゾンビ」と語り、ははあ、この写真…

懐かしさは残る

文藝別冊「総特集 楳図かずお」を拾い読み。(結局図書館で借りてきました。)中に、「わたしは真悟」の担当編集者だったひとの言葉が載っている。 いわく、はじめはもうすこし静かなラストにする予定だった。大人になったさとるは、廃棄場に運ばれようとす…

犬夜叉/厨子鼠

仕事も早く終わり、今日は用事もない。珍しく月曜に家でのんびり。はじめてアニメの「犬夜叉」を観たよ。いい年して。でもおもしろかったです。厨子鼠か。よく考えつくよなあ。原典は存在するのか。いや、アニメの原典、ではなく、漫画の「犬夜叉」における…

町田康「パンク侍、斬られて候」

評判いいっすね。前に奥泉光との対談で「サンプリング」なる語を使って自作に言及していたような記憶が。サンプリング。なるほど。いろんな種のことばが入り交じる作品世界に思い切り酔いしれました。最後でカタルシスを味わえるかといったら、それはちょっ…

のたりくらり

最近は2週おきに足裏マッサージを受けている。ふう。他人からていねいにからだを触られると、なんか和む。今度からもう少し高めのコースを頼もうかというくらい、見事にはまっている状態。しかし、足裏マッサージを受けた翌日は、なぜかいつも疲れがピーク…