「新潮社新刊案内」によると・・・

http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/ 今月末に、橋本治「いま私たちが考えるべきこと」(1300円)とゼイディー・スミス「直筆商の哀しみ」(2800円)が出るそうです。前者は、「考える人」に連載されてたやつっすね。後者の、ゼイディー・スミスってのは、…

「明暗」読了

ふぅ。一週間かかった。なるほど、清子さん、女優だね。お美しい。

清子が出てきた!

ぼくが見た中では(といっても、全然ささいな量ですが)どこでも誉めてた「明暗」のヒロイン、“清子”。ようやく今日出てきましたよ。でも、この本、あと残すところ40ページないんだよね・・・。ほんとに魅力的なのかな。

「明暗」読み中

よくできたケンカはたいへんおもしろいです。「もっとやっちゃえ!」ってかんじ。興奮するする。いや、“ケンカ”というより“駆け引き”に近いかな。さすが漱石、ですね。(でもこれ未完なんだよね・・・)

処女未亡人 *4

黒い喪服の下から現われた、雪のような肌と乳房。青年は豊かなふくらみへ手を伸ばし、揉みほぐす。ああ、なんて柔らかく、綺麗な肌なんだろう……。膝の間からは女蜜があふれ、牡を誘う臭気が漂う。尻を抱えた勇作は、剛直を深々と埋めこんでゆく。それが響織…

「夜間中学」*5

根本敬著。うーん、実は途中飛ばし飛ばしでした。ビートルズを語る箇所など、最高に面白かったんだけど、ネタがあまりにマイナー(というか自分になじみがない)だと、ちょっと「ま、いいか」ってかんじで。すいません。だからいつまでもヤワなのか?根本敬…

「生まれる森」*6

島本理生は、アフォリズムが上手いねえ。詠美、ばななの正統な後継者だ。

固有名詞はうれしい

田口久美子著「書店風雲録」*1。「en-taxi」で坪内祐三がベタ誉めしてたから手に取ったんだけど、なるほど、こりゃ誉めるわけだわ。書名、作家名等、固有名詞がたくさん出てきて、当時を知ってる人にとってはたまらないものがあるんだろうなあ。よく知らない…

「負け犬の遠吠え」を読んでいる

このままでいくと、酒井順子が死んだとき、新聞に代表作「負け犬の遠吠え」、そして、2004年に勃発した“喧喧囂囂”が書かれる事必至だろう。

二人称

多和田葉子の「容疑者の夜行列車」*1。2002年の本です。谷崎賞を取ったんだよね。うーむ、主人公の性別が、最後の最後になるまで、はっきりとわからない状態。それでも、全然差し支えなく読めるってとこに、実は一番感心した。すごい仕組みの小説だなあって…

これでナンシー本最後か

ナンシー関「記憶スケッチアカデミー2」。ふふふー。やはり笑えますね。彼女の絵が極力少ないにもかかわらず。そのかわり(?)ナンシーの貴重な写真が多数勢ぞろい。ここでも、キャプションが秀逸なんだなあ。知っ得情報1。煙草にシャーペンの芯をさして…

身体と伝説を巡る考察

あー。なんでこう「思ったように」いかないんだ、物事が。俺の周りでは。・・・って、こうした思考を養老孟司は戒めてるんだね。「ああすればこうなる」って考えを。要するに俺もすっかり“脳化社会”の住人だっつーわけか。それ以前に、そうとう養老孟司に染…

「シンセミア」は確かに面白かったけど、共感てのとはまた違うし

まあお笑いぐさだと思うけど、恋に落ちるってこういう感じだなって具合に、惚れ込みましたね、星野智幸「ロンリー・ハーツ・キラー」(ISBN:4120034860)。もう今週はこの一冊でバッチリきめられた。乗り切れましたよ。どこがいいんだろうってつくづく考え、…

坊っちゃん

ISBN:410101003X じっくり読んだのは今回がはじめて。高校時代、試しに眼を通してみたけれど、いやあ、単に「清が可哀想」なんて感想しか抱けなかった。つまり何も読んでないに等しい。さて、今回の感想はと言うと、なるほど、文章のテンポは「聞きしに勝る…

忘れられる過去

ISBN:4622070537 私的2003年ベスト、伊井直行「お母さんの恋人」評が載ってます。 磯谷、大島、「お母さん」、そして「わたし」は通俗的なレベルとは異なるものでつながりもするので美しすぎると思われるかもしれない。でも読んでいくと、こんなこともあるか…

火星の人類学者

ISBN:415050251X 正月に読んだ「考える人」で、養老孟司が勧めてたので手に取ってみた次第(id:Tomorou:20040101#1072958111)。これは、かなり、キてたなあ。“なるほど”の面白さでした。要するに「病気」の人たちとの交流を描いてるんだけど、うーむ、とに…

「リアル」だけが生き延びる

ISBN:4901391445 平田オリザの演劇論。龍センセがつけそうな題名だ。ワークショップのくだりが面白かったけど、その「ワークショップ」が何なのか、いまいちよく分からなかった。なんだか宗教的儀式みたいな感じがして。ワークショップをやるとすべてが上手…

二百年の子供

ISBN:4120034763 大江健三郎によると、これは著者唯一のファンタジー小説ということになってるらしい。タイムスリップもの。へぇ、じゃあわくわくするのかなと思って読んでみたけれど、けっこう平坦な印象。子供に受けるのかなと余計な心配をしてしまった。…

宮藤官九郎のビガーパンツはもう穿かない!

ISBN:4087803872 面白かった。面白かったけど、ちょっとこの本読んでる時間が、何と言うか、なかなかギリギリの範疇に入ると言うか・・・。やっとギャランドゥの意味が分かったよ。勉強になりました。

一億三千万人のための小説教室

ISBN:4004307864 保坂和志の「書きあぐねている人のための小説入門」で褒めてたんでね。どんなもんかと手に取ってみた。いや、面白かったな。すぐに読めた。高橋源一郎独特の清潔感に溢れている。えー、ちょっとこの本の影響受けて、「やって」みたことがあ…

行く先は晴れやかに あるいはうろ覚えの詩が世界を救う

ISBN:4309203892 長い題名だ。原題(AND NOW YOU CAN GO)よりもぼくはこっちの方が好きだな。まあ原題の方が正確に内容を伝えてるとは思うけど。えーと、でも内容らしい内容はなかったような。女の子が、なんか始終イライラ(ってほど強い感情じゃないけど…

「ほとばしる副作用」辛酸なめ子(文藝春秋)

ISBN:4163595902 去年の本。4月刊行。「アートマニア」で気に入った“辛酸なめ子”性を堪能したくて手に取る。しかし、これは、かなり濃かったなあ。「自立日記」はぱらぱらとめくった程度であまりじっくりとは読まなかった。というか読めなかった。まあやは…

「スルメを見てイカがわかるか!」養老孟司・茂木健一郎(角川書店)

ISBN:4047041548 題名で損してるような・・・。今日行った養老孟司の講演会で著作リストをもらったんだけど、この本の題名はなかったです。養老さんよりも茂木健一郎がプッシュしてる本って感じ。 主に養老孟司と茂木健一郎の対談から成る。内容はまあいつも…

週末起業マニュアル

風邪で一日臥せってた日。病院行きました。会社も休みです。で、他にすることもなし、仕方なく「週末起業完全マニュアル」(明日香出版社)なる本に手を出したのですが、今こういう状態だからなのか、けっこう面白く読み進めることができました。ぱーっと、…

見える日本、見えない日本(清流出版)

養老孟司の対談集。ゲストに荒俣宏、水木しげる、横尾忠則、と、まあ錚々たるメンバーが揃ってます。対談集なので、普通の本と違って、内容が頭にすんなり入ってくる訳ではないけれど(その分読みやすくはある)、ところどころ楽しめました。 例えば、水木し…

ふつうになれないわたしたち

「クイア・スタディーズ」(岩波書店)読了。著者の河口和也さんは、「クイア・スタディーズとは何か?」の問いにこんな風に答えてるよ。 人はなぜ「普通」になりたいのか、あるいは人はなぜ「普通」なものに憧れたり、魅了されたりするのかという問いをめぐ…

とっておきの一冊

「考える人」を読んで、「読みたいなー」と思った本リスト。 養老孟司推薦:オリヴァー・サックス「火星の人類学者」(ハヤカワ文庫) 堀江敏幸推薦:フィリパ・ピアス「トムは真夜中の庭で」(岩波少年文庫) 河合隼雄推薦:シオド―ラ・クローバー「イシ 北…

しつこく「考える人」の話題

堀江(敏幸)くん偉いっ。「大人のための30冊」にナンシー関の「何様のつもり」を入れてる。これで堀江くんぼくの中で20ポイントアップ。と思ったら、うわーっ、養老(孟司)先生、高橋留美子の「めぞん一刻」を入れてらっしゃるじゃないですか。ご、50ポイ…

グミ・チョコレート・パイン パイン編(角川書店) 

悪い思い出は、編集して、音楽を乗せて、いい映画に作り変えてしまえばいいんだと思います。 大槻ケンヂといえば、ぼくは「リンダリンダラバーソウル」を読んだきりで、この「グミ・チョコレート・パイン」は今回はじめて読んだんだけど、いや面白かったです…