2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アクシデント

コンタクトレンズが片方とれた。しまった。ハンカチなんかで眼をこするんじゃなかった。おそらく、道路の途中で落としたらしい。仕方ない、新宿のハッチで新しいメガネを買ってくるか、と電車の中で落ち込んでいたのだが、トイレで確認したら、しっかり右眼…

新刊チェック

養老孟司「死の壁」登場。最初のページをめくった限りで「読むに値する本」入り決定。小川洋子「ブラフマンの葬列」。まだ「博士の愛しき数式」さえ読んでないのだが(そもそも小川洋子は「妊娠カレンダー」を過去に読んだきり)、出だしを読んだ限りで「読…

読書

「フーコーとクィア理論」を流し読み。正直、本編は頭に入らず。解説者が語る、生フーコーの「ちょっと脂っこい」感じが印象的です。

プール

1キロ泳ぐ。その後ほっぺたがつやつやしている女の子たちに紛れて5分ほど水中ウォーキング。ここしばらく都内散策を続けているせいか、さほど腹の肉も目立っていない。いつも隣のレーンで頑張っているおじさんは、てっきりゲイかと思ってたのに、今日サウ…

センチメンタル

「きょうのできごと」の表紙に、ちいさな犬の写真があって、それを見ていてなんだか胸のあたりがきゅんとしてしまった。まあ全般的に犬ネタには弱いのだけれど、加えて、これなんてどこといって何の特徴もない写真なんだけれど、それでも。雑種犬が、柵の間…

柴崎友香「きょうのできごと」*14

これを読んでまず感心したのが田中麗奈の演技力。ふつうの台詞が、彼女を通して表現されるとものすごくキュートになるという不思議。女優ってやはりものを作る仕事なんだなあと再認識した。と書くと、この小説に魅力がないかと思われるかも知れないけれどそ…

毒抜き

なにもせず、ぼーっと川を眺める。ついでに、空を眺める。ああ、でかいなあ、と小学生のような感想を抱く。でかくて、きれいだ。川べりでは、若い親子がボール遊びに興じていて、普段なら「平和」なんて語にあまりピンとは来ないのだけれど、こうした光景に…

ロバート・キャンベル編「読むことの力」*13

あまりこの題名に合った話はないような。隅から隅まできっちりと読んでないのだけれど。柴田元幸が、ここでも「トーン」の話をしている。日本では小説の「トーン」(声)についてあまり語られることがない云々。昔ならいざ知らず、現在ではどうなんだろう。…

ピンチョン的

素顔を隠している作家といって真っ先に思いつくのはもちろん今だと舞城王太郎になるのだろうが、けっこう「いしいひさいち」も狙い目ではないだろうか。「世界のすべての七月」に、女性を口説き落とそうと、世間に顔を知られていない(しかし高名ではある)…

T・オブライエン「世界のすべての七月」*15 

ふう。この前の「サザエさんうちあげ話」でも思ったのだが、人というのは、50を越えても惑い続けるものなんだなあ。「69年度卒業生」という同窓会での逸話を挟み、そこに出席している人々の物語を綴る。脚をなくした人、癌に罹っている人、心臓に故障を抱え…

怒りのスパイラル

やっぱり、いま新興宗教で活躍してる人たちって、いろんな怒りを抱えてるんですかね? やっぱり、っていうのは、ほら、いつも行く本屋に、必ずその手の人たちがいるんですよ。アンケートを手にして。「すいません、三宅島の復興の件でちょっと」なんつって人…

廃墟

仕事場の人に、イランへ行った時の写真を見せてもらった。その写真で、「T・Pぼん」(藤子・F・不二雄)のミノタウロスの話を思い出してしまった。(しかしミノタウロスはギリシアの生き物だった。)

会話の中から生まれる感情

人の役に立つ仕事がしたいなんて強く思ったり。(つかれてる?)

花とアリス

http://hana-alice.com/ まあくんみたいな男の子は、一昔前なら「マザコン」の一語で斬られていたような気がする。しかし、「きょうのできごと」のかわち君みたいに、顔がきれいだから好かれるのかな、どうなのかな、と思う。バレー教室の光がいい。通のひと…

足労

新宿西口のビックカメラに行く。Mさんが買ったiPodを返すためだ。「なんで、使わないの?」「よくよく考えたらパソコンに曲落とせるからいいかなって」。電話で確認したところ「大丈夫ですよ」との返事。が、実際に行ってみると「すみません、こちらの手違い…

時の扉

マンガ版「うる星やつら」、ウサギの着包みで登場する因幡くんの回、あれは「ビューティフル・ドリーマー」に対する高橋留美子流のアンチではないかと思ったり。あの回は、識者がしたり顔で指摘する「時間の流れがない」という点、まさにそこを逆手に取った…

世代限定

世評の高い「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」。これのよさがいまいちよくわからない。といっても、数年前にビデオで一回見たきりなので今見たらまた印象が変わるのかもしれないけど。四方田犬彦が「ハイスクール1968」であの映画と高校紛争との…

四方田犬彦「ハイスクール1968」*16

作中、いろいろな固有名詞の嵐が起こり、それが嬉しかったりするのは、“背伸びしよう”という心意気に同調しているから? というより、ここで挙げられている固有名詞は、なんだか懐かしさでいっぱいなのだ。ページをめくって、出てくる出てくる、ガロCOM寺山…

悔恨

常々よしもとばななが行うところの「うたかた/サンクチュアリ」嫌い発言、あれは、要するに周囲の「芥川賞狙いなよ」って声に後押しされて書いた作品だからではないかと踏んでいる。特に「サンクチュアリ」におけるしゃちこばった文体は、まあ本人がもっと…

ダ・ヴィンチ04年5月号

久々々々々々に買った。10周年記念号だそうだ。大槻ケンヂが「あまりフェミニンな雑誌にならないでくださいね」と書いているが、まさに、これに尽きる。最近は、松尾スズキと宮崎吐夢の連載しか読んでなかった。(終わってしまったけど。)と言いつつ、よし…

きょうのできごと

http://www.kyodeki.jp/ 京都の下宿にて。深夜12時の引っ越しパーティー。そこで繰り広げられる人間模様。といっても、そんな“濃い”代物じゃなく、もう、俳優たちの持ち味なのか、ひたすらかわいいい人間模様だ。田中麗奈はやっぱりうまいなー。というか、カ…

東京の子息たち

四方田犬彦「ハイスクール1968」を読み始める。著者紹介によると、四方田氏は53年生まれ。とすると、僕の中では、村上龍や山本容子より1コ下なんだね、という位置付けになる。犬彦って名前は、投稿先の雑誌が誤って付けてしまったとか。にしても、高校生っ…

4兎

いろんなことを欲して、結局手に入れられなくて、なんなんだろうなこれは、と歩きながら考える。そういう傾向が染み付いてて、なんとかそこから脱したくて、でも、そんな風にして、変えようと思った様には決して変わらなくて、そんな現状を前に、いま少々脱…

週刊新潮4月8日号

和田勉がセクハラで訴えられられたという新聞記事を読んだ時、ほんとうに申し訳ないけれど、一方的に被害者女性に同情した。「ああ、かわいそうに。あの顔でせまられたら相当トラウマになるだろうね」と。しかし、週刊新潮に寄せられた和田勉の手記を読むと…

羞恥範囲考

「ダカーポ」を再度立ち読み。前回は気付かなかったのだが、池松江美こと辛酸なめ子も文章上達コーナーに出ている。これを読んで、彼女の文章には一人称が極めて少ないことを知る。ほんとうだろうか。そう書かれていると、確かにそんなような気がしてくる。…

趣味と階級

「好きでもない人のことなんて3日も経てば忘れちゃう」とはMさんの弁。まあ、それが、実情なんだろうな。何の話かというと「自分の趣味の特殊さが他人にばれるのってつらいよね」ということなのだが。「例えば、特に好きでもないAくんが、××のファンだと判…

長谷川町子「サザエさんうちあけ話・似たもの一家」*1

のらくろの作者、田川水泡の妻は、小林秀雄の妹だとか。だから、自然、田川宅に弟子入りしていた長谷川町子は、小林秀雄と顔を合わせていたらしい。長谷川町子と小林秀雄か。すごい組み合わせだなあ。ちょっと興奮。にしても、なんて長谷川町子は文章が上手…

吉本隆明「人生とは何か」*2

ああ、なんという題名。編集者がつけたのだろうか? まあ、内容はおもしろかった。そこに書かれている意見に賛成するかはともかく。ちなみに僕はこの人を「詩人」「思想家」「ばななパパ」ではなく「海で溺れかかった一老人」という視点で捉えている。自身の…

製品チェック

書店、そしてドコモショップ。書店では水木しげるの自伝らしきものを手に取る。ちょっとため息。お門違いな感想だけれど、いい仕事をしてるなあと。FOMAのSH900iは、機能が充実しているのだが、いまいちデザインにピンと来ず。青色は皆が持ってるし、かと言…

ふと思い出す

大学生時代、警官に痴漢と間違えられ、いわゆる「面通し」というものをやらされた。道端にぼーっと立たされ、そこにパトカーが行ったり来たりする。中には、被害者の女性(たぶん女性だろう)が乗っていたと思われる。ただ、夜に、あまりにすることがなくて…