2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「牽」って書ける?

「漢字筆順ハンドブック」なる本を買ってきたよ。そうそう、「必要」の「必」の正しい書き順は? とか、「右」と「左」って横棒とはらいどっちを先に書くの? てなことを気にする人には必携の本だね。つーか、きのうこの本を見ていて気がついたのは、「牽制…

生まれかわり

アメリカ人は輪廻転生を信じてないってつい最近河合隼雄の本で読んだから、「記憶の棘」のストーリーに触れるたびに割に不思議な気分になるね。あ、「記憶の棘」つーのは、ニコール・キッドマン演じるアナって女の前に10年前死んだ夫の生まれかわりだと主張…

いたわしい

共通の敵を前に結束する快楽はやっぱり未だ健在だと思う。そういう快楽を当てにして、話題の「キンキーブーツ」は作られているのだと踏んでいた。だが、実のところ、そうした快楽の元となる理不尽な怒りはほとんど燃え上げられることはなかった。つまりは、…

ぼくが無知

ウクライナ大統領といったら、日本では「ああ、あのダイオキシンで顔がゆがんだ」ってなコンセンサスが得られる人物だと思う。つーか自分がそうなんだが。他に、知ってる? 彼についての情報? そもそも、彼について興味もってる? だから、きのう書店でもら…

色つきプーさん

シェパードの絵には色が付いてないほうがいい、というのが世間一般の「クマのプーさん」評らしいけど、いやー、きのう書店で見た80周年記念「クマのプーさん」を見てたら、意外に、いいなーと思ったね。色つきプーさん。もし、何かの折りにプレゼントされた…

符牒?

「メッタ斬り2」で豊崎由美の「だすわね・だすわよ」って決め文句を眺めていたら、なぜだかぼくは仮面ノリダーの「グッド・グッダー・グッデスト」ってのを思い出したよ。学校教育における、活用表暗記のパロディかな? とか一瞬思ったりしてね。「かろ・か…

美しい星

横尾忠則が、じゃなくて、僕の場合は会田誠だ、彼が「好き」と言ってたから、読んでみたんだよ「美しい星」を。どうなんだろうね。おもしろいのかなあ? 残念ながら、自分、うまい具合に感応することができなかっただよ。あんがい、苦手。かも。あの自称金星…

サド侯爵夫人

美しい夫に執着していた妻が後年醜くなった夫を捨てる話――という風に、何も予備知識がないと解釈してしまうよなー。「サド侯爵夫人」て。橋本治の「「三島由紀夫」とはなにものだったのか」では、こんな下世話な解釈を一蹴する、母親との関係を絡めた爽快な…

何もそこまで

なんか、かわいそうだな。三島由紀夫って。公然と、いじめてもいい対象として認知されているような感さえあるよ。たとえ死んでからでもね。いや、あの死に様がそうした許可を認知させてもいるんだろうけれど、うーん、もうちょっとさあ、やさしくしてもええ…

夜貘式

大島弓子の「夏の夜の貘」に、まるで「綿の国星」のチビ猫、いやもっとわかりやすく言うと高野文子の「田辺のつる」みたいに、実年齢とはかけ離れた容姿で登場する小学生が出て来るよね。つーか、出て来るんだ。羽山走次くんつーんだけどね。ほんとは8歳な…

マンガノゲンバ

わざわざビデオに撮って、本日分を眺めてみたよ。取り上げられたるは、森下裕美の「大阪ハムレット」。中の一篇、女の子になりたい男の子のはなし。って、へー、まるで「放浪息子」の二鳥くんじゃないですか。でも、こちらにおける男の子の方が、よりリアリ…

チェニジー発明 

安部公房が特許を取ってたって、知ってた? 僕は、河合隼雄の「こころの声を聴く」を読んではじめて知ったよ。すごくない? すごいよね。ジャックを使わなくても巻けるタイヤチェーン(チェニジー)ってやつなんだけど、Wikiによると1986年、国際発明家エキ…

まるごとばなな

おいしいよね。昔タモリが話してた「真夜中にむしょうに食べたくなってコンビニまでひとり自転車を走らせた」ってエピソードをつい思い出してしまうよ。それだけの希求力が、疲れてる時にはあるよなー。三分の一にしてさっき食べたんだ。一本まるまる一気に…

A LONG VACATION

大瀧詠一の「A LONG VACATION」を聴いてるよ。前に読んだ「細野晴臣インタビュー」からの影響だね。ようやく図書館でゲットできたんだ。ちなみに明日は「キャラメル・ママ」っつーのを借りてくる予定。他のは未だに微動だにせず。なげーっつーの。 そういや…

品揃えの妙

ヴィレッジヴァンガードに置いてある本の基準って、あれどうなっているんだろうね? 昨日書いたように、ちょっと笙野頼子の本をチェックしてみようかなと思って行ってみたんだけれど、もののみごとに置いてないんだ。へんなの。柴崎友香、松浦理英子、川上弘…

「おんたこ」読んだよ

笙野頼子の最新作だね(正式名称は「だいにっほん、おんたこめいわく史」)。 町田康が「すげー」って言ってたり、何より前作の「タコグルメ」(正式名称は「絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男」)の後書きでこんな文章を読んでたからやたらと期待は高ま…

文春/新潮

吉田修一「初恋温泉」に、毎週木曜日、週刊文春か週刊新潮のどちらを買おうか迷う青年が出て来ます。 内容はどちらも似たり寄ったりのものだが、同じ事件を扱っていても、その見出しが微妙に違って、不思議と毎週すんなりとどちらかを選ぶことができる。 ふ…

パプリカ予告編

劇場で1回だけ見たことあるよ。 あれは、確か、深夜の信濃町を大量の日本人形が行進していくシーンかな? うわ。すげーな。原作まんまだよ。と鼻息荒くなりましたね。 あと、伝染性の分裂病――今だと「統合失調症」ですね――が蔓延しているという噂の元となる…

まりも人形

今日はじめて、「まりもっこり」なる人形の存在を知りました。 何やら、安藤美姫選手のストラップに付けられて以来、北海道での人気を保っている商品らしいです。 といっても、実物を目にしたわけでなく、単に「伝え聞いた」というレベルなのですが。 懇切て…

索引みたい

「大統領の最後の恋」という本を買いました。クレスト・ブックスの最新刊。600ページ以上と、割に嵩があります。図書館で借りて読むには、いささか自信をなくす分量です。だからといって、買って読み切れるかどうかもわかりません。どうしようかな、としばし…

起こさないで

昨晩、午前1時36分、外で何やら男女の諍う声がします。なんだなんだと、カーテンを薄く開けて様子をうかがってみると(6階なので相手からは見えないと踏んだのだ)、ちょうど前の一軒家で、門の中にいる女性が、門の外にいる男性に向かって怒鳴りまくっ…

ラジオ録音2

手持ちの機具では如何ともしがたく、結局、ビックカメラにて新たにMDパーソナルステレオシステムを購入。何とか、昨晩は事なきを得ました。ちゃんと、ラジオを録音しやすい環境というのは――それなりの労を払えば――整えられるものなのだなあ。ありがたいこ…

ドリカム/DAISUKI!

ナンシー ほら、3Pってあるじゃないですか。 大月 ……と、突然何を言い出しますか、先生(笑)。 ナンシー いや、わたしそういう3人組についての原稿書いた時に山田五郎教授に電話して、「歴史的に3Pっていうのはどういう組み合わせなの?」って確認したんだ…

PはパーソンのP

中上健次「讃歌」読み中。 ここ2日ほど「porn」「porn」という単語が頻出するのは、現在精神が上記作品の影響下におかれているため――って、別に「讃歌」を貶めるつもりはないのですが。ついつい。 この本を読み、「3P」のPというのは「Person」のPだと知り…

デビットカード

知ってますか? デビットカードって? 僕は知りませんでした。今回はじめてビックカメラの店員に言われて知った次第であります。でも、その店員さん――ふたりと関わったのだけれど――どちらも「三菱銀行」のカードでは使えないということを知らなかったらしい…

はだかエプロン

川上弘美の新刊「ざらざら」に、女性ふたりで「はだかエプロン」を試すシーンが出て来ます。もちろん、僅かながらエロティックだけれど、別にそのエロを特出させるためのシーンではありません。つーか、これ、正式名称「裸エプロン」っつーんすね。今回初め…

「46億年の恋」

シネマート六本木にて。HPの<憧れでも、友情でもない、すべてを超越して共鳴する絆>とか<一緒に行ったら、駄目かな? 僕は君みたいになりたいんだ>といった殺し文句にまんまと引っかかっての鑑賞。つまりは、松田龍平と安藤政信がどのような<絆>を展…

分煙現象

「一冊の本」で今号から始まった藤井省三の「中国のなかの村上春樹」がおもしろいです。 第一回のタイトルが「台湾の村上春樹」。「村上ムードの住まいを造れ」と提唱する広告会社の社長や、「ノルウェイの森」の寄宿舎のモデルとなった和敬塾に住み込んでし…