2005-01-01から1年間の記事一覧

『テヅカ・イズ・デッド』

丸善本店のサブカルコーナーで購入。八重洲ブックセンターではどこに置いてあるのかわかりませんでした。(ちなみに、丸善ではまだ『大奥』が置いてないんだよなあ。どうしてなんだろう?) この本、『たけくまメモ』でものすごく丁寧に取り上げられていたの…

『冷血』

連休中は、ずっとこの本に付きっきり。正直、所々眠くならないでもなかったけれど、さすがにね、最後のとこでは、両腕に鳥肌モンでした。いい仕事を残されましたなあ、と一読者としては単純に感じ入る。題材が題材だけに、出版当初は様々な毀誉褒貶を引き起…

『カポーティ』公開さる

映画『カポーティ』。『冷血』取材時の6年間を扱ったものらしい。カポーティ役で、フィリップ・シーモア・ホフマンが出演。オスカー候補にもなってるんすか? それはともかく――予告篇を観ている限り……似てるなあ、フィリップ・シーモア・ホフマン。生前のカ…

まずは訂正

ごめんごめん。先日の日記で「ノンフィクション・ノベル」はカポーティが創始者と書いたけれど、あれ間違い。単に、「その確立に多大な貢献をした」というのが正解らしいです。でも――ちょっと穿った見方をするならば――この噂の出所には、カポーティ自身のミ…

「DはデンマークのD」

iTunesからiPodに曲が転送されない件でアップルサービスセンターに電話した際の事です。「それでは、お客様のシリアル番号を伺ってもよろしいでしょうか?」と聞かれたので、PCに映し出されている番号をそのまま読み出してみました。 「DVPの3844(仮)………

『週刊新潮』のイラスト重視度

ついつい、『週刊新潮』ときたら、どうしても同日発売の『週刊文春』と比べがちになります。で、目に付くのが、内容より何より――『週刊新潮』における「イラスト重視度」の低さ。(あくまで、「主観的」「相対的」なものだと言い添えておきます。でも、力の…

「TV無法地帯」始まる

『週刊新潮』で今号から新たに始まった連載「TV無法地帯」。これ、ぜったいナンシー関の「テレビ消灯時間」を意識してますよねえ……。題、イラスト(の位置)、文章構成、それから文末の「〜かも」の使用頻度からして。これに「〜けど」「〜だが」の多発が…

逆無頼

川上弘美の他人への気の遣いようは、ちょっと注目すべきところがあるなあ……。

映写機も壊れる

ちょっと古い話題。先の10月1日――映画の日ですね――渋谷ユーロスペースで内田けんじ監督作品『運命じゃない人』を観てまいりました。映画自体はたいへんおもしろく(脚本が見事との評に偽りなし!)、そのこと自体に何の問題もなかったのですが、映写機のメン…

『ティファニーで朝食を』トリビア

『ティファニーで朝食を』の魅力的なヒロイン、ホリー・ゴライトリーは、映画ではオードリー・ヘップバーンが演じたが、トルーマンにいわせればミスキャストで、マリリン・モンローのほうが適役だった。この不思議なタイトルは、トルーマンが実際に聞いたエ…

『ティファニー』の新訳は?

現在、新訳バージョンの『冷血』(トルーマン・カポーティ著、佐々田雅子訳、新潮社刊)を読んでいる最中であります。この訳者は、ユージェニデスの『ミドルセックス』でも、安定した力業を披露していることから、安心して読み進めることが出来ます。まあ、…

大奥(1)

ホモソーシャリティとホモセクシャリティをごっちゃにするない、と敏感なひとたちから怒られるかもしれないけれど、いいじゃないですか、これ。めちゃくちゃおもしろいです。要するに、伏魔殿に介入する田中真紀子のフィクションバージョンといったところか…

『P』の映画化?

――え? 『親指P』って映画化されてるんですか? 文庫本の裏にそんなこと書かれてますが。『ナチュラル・ウーマン』じゃなくて? ん。ん。ん。知らないなあ。ぽしゃっちゃったのかな? そもそも親指にペニスをつける予定の女優は誰だったのだろう?(今なら…

擬似というか何というか

そういえば2000年刊の『裏ヴァージョン』にこんな文章がありましたね。上の「擬似恋愛感情」とちょっとダブる。引用してみます。 まだ本格的な構想を練ってはいないが、三人の仲のよい女子高生がいる。本人たちが初めからそんなふうに意識していたのではなく…

親指Pの修業時代

松浦理英子のエッセイや対談集をここのところ続けて読んでいたので10年ほど前に手に取った本書を再び通読してみる。ちなみに1994年度女流文学賞受賞作品。(当時はそのような賞が存在していたのです。)いやー。意外と覚えてないものだなあ。登場人物はと…

キャラバンは何処に

ありとあらゆる種類の言葉を知って、何も言えなくなるなんて、そんなバカなあやまちはしないのさ――と高らかに歌っていたあの男の子はどこへ行ってしまったのだろう? 押入れを探ってみたけれど見つからない。ううう。まさか売りに出してはいない筈だし、ああ…

夢とか希望とか

作文の時間に、「将来の夢」というテーマを与えられ、はたと困る人、嬉々としてマス目を埋める人と、色々いたとは思うけど、少なくともみんな、二鳥修一くんが、「先生 ぼく おっきくなったらきれいな女の人になるんです」と書けなかった気持ちはわかると思…

ananを買ったよ

今回のananで、ぼくははじめて夏目ナナなるひとを知りました。まさに「へぇ〜」だ。成宮氏も、あのくらいまでさらけ出してもよかったのにね。 そういえば、昔、池内博之が脱いだ号も買ったことがあるなあ。――と思って調べてみたら、なんと5年前の出来事でし…

町田康の「真実真正日記28」

書店でぐうぜん講談社の冊子「本」(無料)を手に取る。町田康の「真実真正日記」なるものが載っている。読む。そして、思う。 ――ああ、くだらねえ。なにが「真実真正日記」だか。つーか、この「日記」前から連載されてたんですか? されてたんですよね? さ…

細雪(中)

特に筋がない、というのが「細雪」の定説となっているようだけれど……そうかなあ? 中巻で、にわか浮上してきたのが、四女妙子の恋愛模様。ははあ。若かりし頃駆け落ちまでして(しかも、新聞にまで書きたてられまでして)、いちおう現在も付き合っている金持…

フリースタイルvol.2を買ったよ

巻頭企画・私たちの「少女漫画」。鼎談メンバーにやまだないと、よしながふみ、福田里香を迎えています。 まあ、何はともあれ、よしながふみのこの発言からピックアップしていくべきかな。 〔略〕私、少女漫画って一様に言えるのはやっぱりマイノリティのた…

イライジャ・ウッドにゲイ疑惑?

web

ああ、これって前にぼくが紹介してたやつっすよね?(→●) ウッドはこの“噂”について、法的に止めるどころか、噂を笑い飛ばすことで楽しんでいるようだ。トーク番組に出演した際も「“イライジャ・ウッドはすごくゲイ”なんていうサイトもあるんだ。これは僕の…

業務連絡

はっ、と気付けばこの日記、「アッコちゃんの時代」ネタで来る人が多数を占めるようになってます。川添象郎、最上恒産、魔性の女に風吹ジュン……。ふふふー。いや、俺、「アッコちゃんの時代」は本として楽しく読んだんだけど、さほど、実際のモデルには詳し…

メンズグルーミング#4

あ、男子の場合は、もしかすると同居人にやってもらってるという可能性があるか。いや、もちろん女子でもその可能性はあるのだろうけど。ん。ん。ん。ん。

メンズグルーミング#3

ふつうに道を歩いていると、「若者」のカテゴリーに入る人間は、だいたい眉を整えているように見えます。昔わたしがいた職場でも、自分より下の世代の男子は、全員、眉に手を入れていたと断言してもいいでしょう。彼らにとっては、別に、改めて考えるまでも…

メンズグルーミング#2

わたしは1974年生まれで、解剖学的には男だ。1度、理髪店で眉毛を剃ってもらったことがある。だが、眉毛をいじったのはそれ1度きりだ。以後、2度と自分の眉に処理を加えたことはない。つまり、そのときの出来上がりが、少々(というか、かなり)こちらの…

メンズグルーミング

他人の眉のアップなど、そうそう見る機会などありません。ましてや、男子の眉毛など。というわけで、「情熱大陸」に出ていたオダギリジョーの眉毛は、なかなかこちらにとっては絶好のサンプルだったわけですが(そうか、男子の細い眉毛というのも、ちゃんと…

深読みのタイトル

松浦理英子と笙野頼子の対談集「おカルトお毒味定食」より。松浦理英子の発言を抜粋する。(ちなみに、1994年3月においての対談です。) 私と笙野さんのデビュー時の共通点を発見したんです。二人とも、タイトルからして、これは売れないなというタイトルで…

猫といえば、これですね。

ISBN:4309014046 あ、そういえば、これもあるか。 ISBN:4101010013 これとか。 ISBN:4592880617 忘れちゃならない。 ISBN:4091400019 ちなみに、わたくし、一応“犬派”に属する人間であります。

ねこぶくろ

ああ、キーワードにもなってるんですね。 先日、はじめて池袋の東急ハンズに行って、やはり驚きました。これの存在には。正直、「動物虐待」なる語も頭に浮かんだ。しかし、レジ付近にいる、ねこぶくろ専属と思われる猫は、なんだか悠々としていて、ちょっと…