辞書に訊く

日本っつったら未だに世界屈指のアニミズム大国だと思い込んでいる節があるんだけれど、もしかするとこれって、擬人化を拒む言語構造にもその因があるのかなあと例によって例の如し与太なことを考えている(というか妄想をしている)。 ーーーーー 先日の新…

比喩の越境

「折り重なるようにひとが倒れる」とか「折り重なるように車がぶつかる」といった文章における「ように」の正体って一体何だろう? 実際に折り重なっているかのように見える状態? うーん…。「全的に折り重なっている」状態を「1」として、そこまでは至って…

力学

何が驚いたって、「豊田市」の名がトヨタから取られたと今回知ったときには、これは、大袈裟でなく、ほんとうに驚きましたよ。無知なので…。「そんなことってあるのか?」と真剣に思いました。って、これって別にトヨタ批判とか豊田市批判とかそういう類のも…

騒乱中

一応備忘録として。昨日の読売夕刊に「ナゾの深海魚 続々漂着」というタイトルで、リュウグウノツカイなる深海魚が日本海沿岸で最近続々見付かっているという報に触れる(→●)。曰く、 (この魚が)姿を現すと、「地震の前触れ」との言い伝えもある。 記事の…

タグはなくとも

真冬の友達:ヒートテック。ありがたみを噛みしめてます。ほんとに。しかし早朝の暗闇の中でいざ着用しようとして「後ろ前がわからない!」と混乱しているひとはわりに一定数以上存在しているのではないでしょうか? ほら、あれ首のところにタグが付いてない…

インタラクティブ

日本人の宗教観が死刑の存在を許容しているというか、死刑の存在自体が日本人の宗教観に影響を与えているというか……。

会談

「電話で会談」って変な言葉だなーって思うに1票:→●

膾炙とか

kimonoとかsushiとかkaraokeとかいう言葉が輸出されるのはわかるんだけれど(それまで「それ」に該当する概念が存在しなかったんだから)、しかしどうしてtsunamiという語がふつうに「津波」の意味としてつかわれているのはちょっと私的に首を傾げるような事…

コントラスト

吉田修一の『横道世之介』、評判がいいようだけれども、ここの好感の中には、はっきりとそれまでの吉田修一作品との(善意における)コントラストの際立ちという要素が介在しているような気がしないでもないのです。つーか単にぼくの場合がそうなんですが。…

第一小臼歯

歯の矯正をしようかなあと思って最近はそっち関係の本ばかりを集中してちらりほらりとのぞいてるのですが……うーん、犬歯の後ろの歯(第一小臼歯←●←今回名称覚えた)を抜く恐れがあるのか……。矯正で抜くのって、てっきり親不知だけだとばかり思っていたから、…

添削行為

他人の書いた文章はどんなひとの書いたものであろうとすべて金科玉条、侵すべからず聖典、軌範として敬い、決してそれらをたとえ心の中においてさえも「添削」しようなんて発想はこれっぱかりも湧いてこなかったものだから(教師側としては大変に扱いやすい…

前口上

土曜日から読売で連載が始まる水村美苗『新聞小説 母の遺産』における、水村氏の前口上をメモ的に。 「ふつうの大人の男女が楽しめる作品をめざします。かつて尾崎紅葉や夏目漱石が書いていたような市民小説を」 「ヒロインは少し不幸でなければ面白くない。…

引用の「ママ」

「ママがこわい」といったら楳図かずおのマンガとしての認知度が高いのだろうけれど(←読んでいなくても知っている)、ぼくが毎回こわいなあ、というか不気味だなあと思うのは、本の引用文に「これは誤字」という印としてルビの形を借りて存在している「ママ…

ノーサック

いるんだなあ。どれだけ新聞を読んでも指がインクで汚れないひとって。まっさらな状態。真剣に羨ましい。自分なんて、新聞を読んだあとに例えば新潮文庫にでも触れようものなら、裏表紙にびっしりと押捺状態。思い切り惨事。とてもとても、泣くにも泣けない…

スーパーホテル

安いし、朝食も無料だし、ぼくも数回利用したことがあるんだけれど——そして特にサービス内容に不満があるという話ではないんだけれど——あのバイキング形式の「朝食無料サービス」って、もしかすると、外部の人間がさりげない顔して利用するってことはないの…

アサーティブネス

別に読んでいる本や記事の中にその単語が出ていたというわけではなく、辞書をめくっていて「へえ、世の中にはこういう単語もあるのか(別の言い方をすると「こういう概念も世の中には存在していたのか)」と、新鮮な驚きに打たれるというのも、そうは珍しい…

傷のない玉

「かんぺき」って漢字書ける? と問われても、余裕の表情で「完壁」って書きそうな気がします。というか、実際に今までそう書いてきたような記憶が。先日、佐藤正午のエッセイで「『完璧』の璧の下は『玉』ですよ」という記載を目にして、わりに真剣に驚いた…

ワクチン的

主演が堺雅人&竹内結子か。ぴったり過ぎるほどぴったりだな。と先日『ゴールデンスランバー』映画化の報に触れ、今更ながらのように得心していたのですが、個人的には、主人公の親友役には——その髪質から——大泉洋が最適だったのでは? という気がちらと兆し…

手を見るな

一体どういう感じがするんですかね? もし橋本治が芥川賞を取ったら。こういうことをさりげなく示唆されると思い出されるのが昨今だと「スーザン・ボイル」なる女性の例なのだけれども——射程概念からの逸脱具合が微妙に似ている気がする——まあここは素直に、…

携帯仮紛失

「色付きの夢はキチ○イが見る」というような記載を昔どこかの本で読んだ記憶があって。これってもしかすると「むらさき色の鏡の夢を見たら死ぬ」って都市伝説と通底しているものがあるのかもしれないけれど。とにもかくにも、そうした記載に触れたことがかえ…

蒸し南瓜

おちたよー。ごめん。と誰にたいして謝っているのか。英検準1急の話っす。次回がんばる。といいたいところなんだけれども、今回にしても遣り繰り時間ぎりぎりだったからなあ。ちょっとその手の雪辱戦に乗り出すか否かは現時点においては不明っす。1次合格…

地味な作業

しかし、底が見えないっすね。英語の勉強というのは。というか、歴然と単語の暗記にここは絞られるのですが。愛用していたのは、柴田元幸や村上春樹が使っている、という文言に触れ、急遽購入したロングマン現代英英辞典。Longman Dictionary of Contemporar…

爪日記

足爪は順調に元の色と形へと復調中(→●)。それはめでたい。めでたいのだけれど……とうとうNo.100へと到達した写真を、スライドショーで連続で眺めてみたのだが——こちらとしては、パラパラマンガの原理で、はじめは高く盛り上がっていた足爪がしだいにその厚…

浸透

入院している祖父を見舞いに行ったら、「今度、となりの部屋に市長がやって来るらしい」と言う。ふーん。いわゆる視察ってやつなのか。それとも実際に病気なのか。などと、どういう文脈であるにせよ、市長が病院にやって来るという図に、(その違和感に)す…

文脈

何となく。「努力を怒力と書き間違えることにあなたは寛容ではないけれど、でも、あんがい、努力は怒力のひとことで、あまねく処理できるような気がしないでもないのです」。

910

一例として(→●)。我が市の図書館では、『1Q84』BOOK1が予約件数910件(←「Q10件」と書きたいところを必死に抑える)、BOOK2が756件【所蔵数各41冊】となっております。もちろんベストリクエストの1位2位を独占。合計で910+756=1666件だから、あと318…

鰍問題

未読状態で(→●)。 漢字を発明した古代の中国人は、海の魚より淡水魚をよく食べた。そのため、海の魚を表す漢字が、比較的少ない。中国から漢字が伝来した当初から、日本人は頭を悩ませてきた。「俺たちがふだん食べてるイワシやタラに相当する漢字がない」…

新シャープナー

まあ不謹慎といったらかなりに不謹慎なんだけれど、金井美恵子が「こいつの本でだけはぜったいに圧死したくない」と書いていたのには笑った。もちろん、この前の地震との絡みで。橋本治の「『総理辞す』とは秋の季語」ってのもよかったな。今号の「一冊の本…

裏平家

『院政の日本人』読み中。双調平家物語ノート2 院政の日本人作者: 橋本治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (16件) を見る 後白河上皇は(ここでも)元気だなあ……。 ーーーーー 関係ないけど、…

アパシー

あら。ルース。君はいつの間に日本にやって来て馬車に乗っていたのか。と、毎日毎日、寸とも変化する様子を見せない宮内庁の馬車情報ページを(それこそ雨にも風にも夏の暑さにも負けず)チェックし続けていた身としては、このとつぜんの来訪に、心底びっく…